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【書評】”マネーの公理”という珠玉の投機本は読まれるべき!




 

ども、くろっくです。

今回は、マネーの公理という本の書評です。

 

このマネーの公理は、1976年に英国で出版された投機に関しての本です。古典といって良いですね。

主に投機に関しての本ですが、具体的な手法や技術ではなくて、思考法とかメンタルの持ち方について書かれています。

そして、この思考法やメンタル論が役立つのは、何も投機だけに限った話ではない。

人生やビジネスにおいても大いに役立つでしょう。

 


マネーの公理
 

12個の公理

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マネーの公理とは、12の公理から形成されています。

① リスクについて
=とにかくリスクを取らないと投機では稼げない。
強欲について
=利食いは常に早すぎるほど利食うべし。
希望について
=祈るな。さっさと損切りして逃げろ。
予測について
=全ての予測&予想は無視しろ。
パターンについて
=強引に秩序を見つけるな。
機動力について
=より魅力的な投機を見つけたら、直ちに今の銘柄を処分して大移動しろ。
直観について
=「信頼できる直観」と「信頼できない直観」を識別しろ。
宗教とオカルトについて
=神や超常現象は存在しない。
楽観と悲観について
=楽観主義は投機家の最大の敵である。
コンセンサスについて
=他人の意見や大多数の意見は徹底的に無視しろ。
執着について
=1つの物事に執着すれば、別の物事の機会損失を被る。
計画について
=長期の計画は立てるな。

 

中でも特に重要なのは、①リスク・③希望・⑥機動力・⑪執着の4項目です。

当記事では、この4項目について紹介していきます。

 

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リスクについて

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まず第一に、リスクをとることの重要性について徹底的に説いています。

高いリターンを得るためには、高いリスクをとること以外にはあり得ない。

リスクが低いならば、それだけリターンも低くなるだけです。

冷たい真実がここにある。裕福な親戚がいない限り、大多数を占める貧乏人クラスから這い上がる唯一の方法――あなたにとっては絶対唯一の希望――はリスクをとることである。

そして、分散投資はやってはいけないとも主張している。

分散投資では、利益と損失が互いに相殺し合う状況になり、勝てたとしてもゴミみたいな金額しか勝てないからです。
これでは「そもそも何のために投機をしているのか分からない」という事になる。

よく「卵は1つの籠に盛るな」とは聞くが、完全な誤りである。

本当に正しいのは「全ての卵は1つの籠に入れろ。そして籠を見守れ」が正解である。

と、主張しています。

分散投資を行うために分散するのであれば、それはやめるべきだ。買い物籠をできるだけ早く商品で一杯にすることを競う、スーパーマーケットの買物コンテストの出場者のようになってしまう。結局、必要でない高価なガラクタを持って家に帰ることになる。投機においては、お金を入れるべきは、あなたにとって純粋に魅力のある対象であり、それだけにお金を投じるべきである。

 

希望について

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この章は、損切りの重要性について説いています。

損切りをちゃんと出来なければいずれ破滅する、ってことです。

船が沈み始めたら祈るな。飛び込め。

それと同時に、損切りがいかに心理的に難しいかも説いています。

難しい理由は3つ挙げられていす。

① 損切りした後にその銘柄が高騰するのでは…という恐怖
② 損失を確定させなければならない苦痛
③ 己が間違っていた事を認める難しさ

3つ全てがとんでもない強敵です。

これを克服するには、日頃から小さな損失を受け入れる習慣を身に付けるしかないみたいです。

下落しつつある投資対象に捕まることは、世の中で最悪の痛みだ。

 

機動力について

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「1つの場所に根を下ろすこと」は投機において絶対的な誤りである。こう述べています。

何に投機するか?の判断は「どの投機が最も有利か?」の一点でのみ下されないといけない。
いつでも最も有利な投機に移動できるように常に身軽な機動力を維持する必要がある、ということです。

 

1つの場所に根を下ろしてしまう悪しきパターンとして、2パターンを挙げています。

① その銘柄に愛着・忠誠心・ノスタルジーを感じてしまう。
② いずれ報われる事を盲信して塩漬けしてしまう。

特に②の場合は「売った後に急騰したらどうしよう…」という後悔の恐怖が伴います。売るのはそんなに簡単ではない。(前項の「希望」にもあったが)

 

しかし考えてみれば、後悔の恐怖はどちらにしても同じなのです。
移動しなかったら移動しなかったで、「悩んでる株に移らずに急騰したらどうしよう…」という恐怖があるわけだし。

どのみち後悔するのならば、最も有利だと考えている投機に移動したほうが良いという話です。

投機の行動はすべて、勝算を慎重に評価してから実行されるべきで、つまらない理由で行動を起こしてはいけない。しかし、投資対象が明らかに価値を失いつつあり、明らかにより見込みのある投資先が現れた場合には、根を切断して、進まなければならない。

 

執着について

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この「執着」も、前項の「機動性」と共通することは多いです。

そもそも、なぜ1つの銘柄に執着したり値を下ろしてはいけないのか?

ある1点に執着しているということは、イコール、他の大多数を放棄するということだからです。いわゆる「機会損失」というヤツです。

 

例えば、A株に100でエントリー。
100→80→90→80と伸び悩んでいる。
ここで意地になってA株に執着する。
結果的に、晴れて5年後に150に上がって利確。

100→150なので大勝利に見えます。しかし本当にそうでしょうか?

5年もの間にわたりA株に拘束されていたわけです。
なので、そのことにより他の投機対象への機会損失が発生しているという見方で考えるべきだ、と。

利益は、それがシアーズ株からもたらされようが、ほかの投資先からもたらされようが、同じである。どこで儲けようと、お金には違いない。すばらしい可能性を持つ、あらゆる投資先を選択できるのに、自分が損をしたたった一つの投資対象に執着する意味はあるのだろうか。

あと、難平買いはするな!とも主張されている。

もしも難平買いをしたくなったら、次のように自問すべきだと書かれています。

「100で買ったA株を仮に持っていなかったとしたら、そのA株をいま50で買うだろうか?」

もし答えがNoならば、新しい資金をA株につぎ込んではいけない。
答えがYesだとしても、それは単なる希望的観測でないのか?と注意が必要である。

小さな損失をただちに受け入れることは決して容易ではなく、ときとして苦しいものである。人は、それをしないですむ言い訳を見つけようとする。なかでも飛び切りすばらしい言い訳は、難平買いによって事態を好転させるという考えである。

水はすぐそばまで迫っているのに、あなたは勇敢にも動くことを拒否して、沈みつつある船のデッキに座っている。道理にかなっているだろうか?いいや。でもあなたは、何もしない口実が欲しいのだ。そして、難平買いをすれば、口実を得ることができる。

 

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まとめ

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このマネーの公理は、投機をやる上で役に立つのはもちろんです。

それだけではなく、人生やビジネスにおいても大いに助けとなります。

 

人生で高いリターンを得たければ、高いリスクを取る必要がある。

自分のプロジェクト等に暗雲が出てきたら、さっさと損切りして中止しないといけない。

たった1つの会社に根を下ろすのは、完全なるマイナス行為である。

1つの稼ぎ口に執着せずに、その時アツイ稼ぎ口を数珠つなぎに渡り歩いていくべき。
1つの稼ぎ口に執着すると、別の稼ぎ口の機会損失が発生する。

 

各項目を、それぞれ上のように言い換えることもできます。

様々な面において役に立つ本なので、是非とも1回は読んでおくのをオススメします。

 


マネーの公理
 

 

では、ここらへんで。

 



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